まず、ここを開けてね。私の1Passwordの開け方を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.39)
やさしい終活シリーズで、手続きの手順を38本、書いてきました。
でも、あるとき気づいたんです。
その38本を、いくら残しても。もし、私のパスワード管理アプリ(1Password)が開けなかったら。家族は、一つも手続きを進められない、と。
だって、銀行もカードもサブスクも、ログインするためのIDとパスワードは、すべて1Passwordの中にしまってあるから。
つまり、1Passwordは「入口の鍵」。ここが開いて、はじめて38本の手順書が生きてきます。
だから今回は、その「入口の開け方」そのものを、一枚の手順書にしておきます。
1Passwordって、なに?(はじめて触る家族のために)
1Passwordは、私のIDとパスワードを、ぜんぶ入れてある金庫のようなものです。
私はふだん、たくさんのサービスを使っています。銀行、カード、通信、買いもの。そのひとつひとつに、別々のIDとパスワードがあります。
それを全部、この金庫の中にまとめてあります。
金庫を開けさえすれば、「楽天銀行のパスワードは、これ」と、その場で確かめられる。だから、いちいち暗記する必要はありません。
家族に伝えたいのは、たった一つ。
まず、この金庫を開けてね。中に、ぜんぶ入っているから。
開けるのに必要なのは、2つ
金庫を開けるのに必要なものは、2つです。
- マスターパスワード(私が決めた、いちばん大事な合言葉)
- シークレットキー(アプリが発行した、長い長い鍵)
このうち、
- すでにログインしてある機械(私のiPhoneやパソコン)で開くときは、マスターパスワードだけで開きます
- 新しい機械で、はじめて開くときは、シークレットキーも必要になります
大事なことを、先に書いておきます。
この2つの中身は、このブログには書きません。
金庫の開け方は書いても、暗証番号を貼ったら、金庫の意味がなくなってしまうからです。中身は、別の紙にして、安全な場所にしまってあります。その場所は、長女に伝えておきます。
手順1 いつもの機械で開くとき(いちばん簡単)
私のiPhoneには、1Passwordのアプリが入っていて、いつも開ける状態になっています。
- iPhoneのホーム画面で、1Passwordのアプリ(鍵のマークのアイコン)を探す
- アプリをひらく
- マスターパスワードを入れる
- これで、中のIDとパスワードが、ぜんぶ見られます
私のiPhoneが使える状態なら、これがいちばん簡単です。シークレットキーは要りません。
手順2 新しい機械で、はじめて開くとき
もし、私のiPhoneが使えなくなっていたら。新しいスマホやパソコンから開くことになります。
そのときは、こうします。
- 新しい機械で、1Passwordのアプリを入れる(App StoreやGoogle Playで「1Password」を探す)、または https://my.1password.com をひらく
- サインイン画面で、私のメールアドレスを入れる
- シークレットキーを入れる(このときだけ必要な、長い鍵)
- マスターパスワードを入れる
- これで、新しい機械でも中が見られます
シークレットキーは、この「はじめの一回」で必要になります。だから、紙で残しておくことが大事なんです。
鍵は、どこにある?
くり返しになりますが、大事なところなので、もう一度。
マスターパスワードとシークレットキーは、このブログには書いていません。
紙に書いて、通帳や印鑑と一緒に、しまってあります。
その場所は、長女にだけ、口で伝えておきます。
手順(この記事)と、鍵(紙)を、わざと別々にしてあります。こうしておけば、どちらか一方だけが人の目に触れても、金庫は開きません。手順と鍵が、そろってはじめて開く。それがいちばん安全だと、教わりました。
開けたら、次にすること
無事に1Passwordが開けたら、次はこうしてください。
- 中にある「全URL一覧」のメモ(Vol.36に書いた、私のサイトやアプリの一覧)を見る
- このブログ(yurura-life.com)を開いて、やさしい終活シリーズを Vol.1 から順に読む
- それぞれの手続きに必要なIDやパスワードは、そのつど1Passwordの中で確かめる
ブログには「どうやって解約するか」の手順、1Passwordには「そのためのIDとパスワード」。この2つを見くらべながら、ぼちぼち進めてくれたら大丈夫です。
やさしい終活 Vol.39 まとめ
- 手続きの手順書を38本残しても、1Passwordが開けないと家族は進めない
- だから「1Passwordの開け方」そのものを、一枚の手順書にした
- 開けるのに必要なのは、マスターパスワードとシークレットキーの2つ
- いつもの機械なら、マスターパスワードだけ。新しい機械では、シークレットキーも要る
- 鍵そのものと、その隠し場所は、ブログには書かない。紙にして、長女に直接伝える
- 手順(記事)と鍵(紙)を分けておくと、いちばん安全
- 開けたら、全URL一覧を見て、Vol.1から順に進めてもらう
さいごに
38本も手順を書いておきながら、いちばん最初の「入口の開け方」を、私はずっと書いていませんでした。
自分にとっては、毎日開けているアプリだから。あたりまえすぎて、書き忘れていたんですね。
でも、残される家族にとっては、その「あたりまえ」がいちばん分からない。
どこを、どうやって開けるのか。
そこが分からないと、せっかくの手順書も、金庫の外で止まってしまいます。
だから、入口の一枚を、いちばん分かりやすい言葉で残しておく。
長女よ。まず、これを読んでね。金庫の開け方は、ここに書いてある。鍵のありかは、あなたに伝えておくから。
開けたら、あとはゆっくりでいい。ぜんぶ、中に書いてあるから。
ぼちぼち、進めていってね。
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