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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

金庫の鍵を、金庫の上に置いていた。パスワード管理アプリの「緊急キット」を、メモから救い出した話(やさしい終活 Vol.37)

金庫の鍵を、金庫の上に置いていた。パスワード管理アプリの「緊急キット」を、メモから救い出した話(やさしい終活 Vol.37)

2026年6月19日

金庫の鍵を、金庫の上に置いていた。パスワード管理アプリの「緊急キット」を、メモから救い出した話(やさしい終活 Vol.37)

やさしい終活の片づけをしていて、ひやっとしたことがあります。

今日は、その「ひやっと」を、正直に書いておきます。同じことをしている人が、きっといると思うから。

終活の片づけで、見つけてしまった

私はパスワードを、専用の管理アプリ(1Password)にまとめています。

マスターパスワードを一つ覚えておけば、もしものとき、家族がそれを開いて、すべてにたどり着ける。そういう仕組みです。

ところが、終活の見直しをしていて、気づいてしまいました。

その管理アプリの「緊急キット」を、ふつうのメモアプリに、鍵もかけずに保存していたんです。

「緊急キット」って何?

緊急キットというのは、パスワード管理アプリに入るための、いちばん大事な紙のことです。

そこには、こんなものが書いてあります。

  • サインインに使うメールアドレス
  • マスターパスワード(自分で決めた、いちばん大事な合言葉)
  • シークレットキー(アプリが発行する、長い長い鍵)

この三つがそろうと、私の金庫は、まるごと開いてしまう。

つまり、いちばん守らなきゃいけない一枚なんです。

それは、金庫の鍵を金庫の上に置くこと

その大事な一枚を、暗号化されていないメモに置いていた。

しかもそのメモは、クラウドで、ほかの端末にも自動でそろう設定でした。

相棒のAIに、こう言われて、はっとしました。

「それは、金庫の鍵を、金庫の上に置いているのと同じだよ」

せっかく頑丈な金庫を用意したのに、その鍵を、だれでも触れる場所に置いていた。

気づいたときは、ちょっと血の気が引きました。でも、気づけてよかった。

どう片づけたか

やったことは、とてもシンプルです。

  1. メモに書いていた緊急キットの中身を、すべて削除した
  2. その内容を、暗号化された金庫(パスワード管理アプリ)の中に移した
  3. 「最近削除した項目」も、空にした

3つめが、意外と大事でした。

メモは、消したつもりでも「最近削除した項目」にしばらく残っていることがあります。そこまで空にして、やっと片づけ完了です。

シークレットキーは、紙で一枚、金庫の外に

もうひとつ、相棒に教わって、なるほどと思ったことがあります。

シークレットキーだけは、紙に一枚だけ印刷して、金庫の「外」に置いておくといい、と。

通帳や印鑑と一緒に、たとえば引き出しの奥に。

理由は、こうです。

新しいスマホやパソコンで、管理アプリに入り直すとき、このシークレットキーが必要になります。

でも、もしそれを金庫の中だけにしまっていたら。金庫から締め出されたとき、肝心の鍵が取り出せなくなってしまう。

だから、予備の鍵は、家の中の安全な場所に、紙で一枚。

やさしい終活 Vol.37 まとめ

  • パスワード管理アプリの「緊急キット」は、いちばん大事な一枚
  • それをふつうのメモに置くのは「金庫の鍵を金庫の上に置く」のと同じ
  • メモから消して、暗号化された金庫の中へ移す
  • 「最近削除した項目」まで空にして、やっと完了
  • シークレットキーだけは、紙で一枚、金庫の外(通帳や印鑑と一緒)にも

さいごに

便利な道具ほど、使いはじめに渡される「最初の鍵」を、つい無造作に置いてしまいます。

私も、そうでした。

でも、終活というのは、こういう小さな抜けに気づける時間でもあるのだと思います。

こわがらなくて、大丈夫。

一つずつ、気づいたところから、片づけていけばいい。

私も、そうしています。


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