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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

免除しない、という選択。国民年金を払い切った話(生きていく手順書 Vol.4)

免除しない、という選択。国民年金を払い切った話(生きていく手順書 Vol.4)

2026年7月3日

免除しない、という選択。国民年金を払い切った話(生きていく手順書 Vol.4)

Vol.3で、国民健康保険の「減免」を使った話を書きました。 働けない私を、制度が軽くしてくれた話です。

今回は、その逆を書きます。

国民年金には「免除」という制度があります。 病気で働けない、収入が下がった。そんなときは、申請すれば保険料を免除してもらえる道があるのです。

でも私は、あえて免除しませんでした

「制度は、使うのが正解」とはかぎらない。 使う・使わないを、自分の状況で選んでいい。それを伝えたくて、この記事を書きます。

退職すると、年金も切り替えになる

会社勤めをやめると、厚生年金から国民年金に切り替わります。 手続きの場所は、国民健康保険と同じ区役所。私は同じ日にまとめて済ませました。

そして国民年金の保険料は、月にだいたい17,000円ほど。 収入が傷病手当金だけの暮らしには、決して軽くない金額です。

だから「免除申請」という道が、ちゃんと用意されています。

それでも私が「払う」と決めた理由

理由は、ひとつです。

これ以上、年金額を減らしたくないから。

じつは私には、過去に4か月分の未納がありました。 あとから納められないかと調べたけれど、期限が過ぎていて、もう対象から外れていました。

未納は、そのぶん将来の年金を減らします。 そして時が過ぎると、払いたくても払えなくなります。

満額には、もう届かない。 だったら、せめてここからは、1か月も減らさない。

幸い、私の国民年金は60歳の満了まで残りわずか。1年を切っていました。 「この残りぶんは、ぜんぶ払い切る」と決めました。

400円を足す、という小さな上乗せ

払うと決めたとき、もうひとつ小さな工夫をしました。

付加保険料という仕組みです。 国民年金の保険料に月400円を足して納めると、そのぶん将来の年金がすこし増えます。

未納の4か月は、もう取り戻せない。 でも、ここから足すことは、できる。 減った過去を悔やむかわりに、400円ぶんの未来を足すことにしました。

支払いは、納付書のコードをスマホで読み込んで、楽天Cashで済ませました。 窓口に並ばなくても、家から払える。体調に波がある身には、これがいちばん助かりました。

判断の分かれ道。あなたはどっち?

「免除しない」が誰にでも正解、という話ではありません。 分かれ道の目印を置いておきます。

■ 60歳までの残りが短い(1〜2年など) → 払い切る選択肢を考えてみる。金額の総量が見えているので、決めやすい。

■ 60歳までまだ長い。いまの暮らしが苦しい → 免除申請をためらわないで。免除しても、あとから10年以内なら追納できます。まず暮らしを守ることが先です。

どちらを選んでも、まちがいではありません。 大事なのは「知らないまま未納にしない」こと。 未納は時が過ぎると、払いたくても払えなくなります。私の4か月が、そうでした。

迷ったら、区役所の年金の窓口か、年金事務所で「私の場合はどうなりますか」と聞いてみてください。 残りの月数と金額を、その場で数えてもらえます。

数字にして、決める

減免を使ったVol.3と、免除を使わなかった今回。 反対のことをしているようで、やったことは同じです。

数字にして、くらべて、自分で決めた。それだけ。

制度は、押しつけてきません。 使うのも、使わないのも、私の選択でいい。 そう思えたとき、手続きは「やらされるもの」から「自分の暮らしを整える道具」に変わりました。

ぼちぼち、いきましょう。

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ゆるら(透析看護師歴20年)

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