yurura life

透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

完璧に準備して、開き忘れた日

完璧に準備して、開き忘れた日

2026年7月10日

完璧に準備して、開き忘れた日

先日の受診の日、わたしは4つの小さなアプリを連れて行きました。

じゅんびメモ。あと何日ノート。ひつだんボード。診察おぼえがき。 どれも、療養中のわたしが自分のために作った道具たちです。

その「受診デビュー」の日のことを、いいところも、失敗したところも、正直に書いておこうと思います。

■ 前の日までは、完璧だった

じゅんびメモには、持ちものも、先生に言うことも、ぜんぶそろえてありました。 われながら、完璧な準備でした。

あと何日ノートは、受診の1日前まで「あと◯日」を見せてくれていて、安心感がずっと傍にありました。 何度たしかめても、だいじょうぶ。そのために作ったノートが、ちゃんと働いてくれていました。

■ 当日の朝、わたしは帳面を開き忘れた

失敗は、当日の朝に起きました。

出がけに、困りごとを紙に書いておこうと思い立って、手提げバッグからファイルを出して、横に避けました。 書き終わったころには、受診の時間に遅れそうになっていて、頭の中は「急がなきゃ」だけ。

周りを見渡すことも、じゅんびメモを開くことも、しないまま家を出ました。

横に避けたファイルは、だいじな手続きの用紙ごと、部屋に残されました。 完璧なじゅんび帳を作った人間が、じゅんび帳を開き忘れたのです。

■ 診察室で、助けられた

いちばん優先したかった手続きの用紙を忘れたと気づいた時は、血の気が引きました。

でも先生が、こう言ってくれました。 「用紙はこちらのパソコンにあるから、大丈夫ですよ」

助かった、と力が抜けました。 忘れものをしても、なんとかなる日もある。それも、覚えておきたいことのひとつです。

■ 帰ってからが、この道具たちの本領だった

帰宅して、診察おぼえがきに、先生に言われたことと、次にやることを書きました。 くすりのことも。次回持っていくものも。

そして、じゅんびメモを見直しました。 今回忘れたファイルのことも、ちゃんと項目に足して。

気づいたら、次回の受診の準備が、もう21項目そろっていました。

失敗した日の夕方には、次のわたしを助ける支度が終わっている。 道具のいちばんいいところは、ここだと思いました。

道具を持っていても、忘れる日はあります。 でも道具は、忘れた日のわたしを責めません。だまって、次回分を覚えていてくれるだけです。

■ 出番のなかった子も、いていい

ひつだんボードは、この日、使う場面がありませんでした。

それでいいのだと思います。 お守りは、使わない日のほうが多いものだから。 聞こえにくくて困る日が来たら、ポケットの中で出番を待っていてくれます。

■ この日連れて行った4つの道具

じゅんびメモ(持ちものと言うことの準備) https://junbi.yurura-life.com

あと何日ノート(受診まであと何日) https://atonannichi.yurura-life.com

ひつだんボード(声のかわりの画面) https://hitsudan.yurura-life.com

診察おぼえがき(先生に言われたことの記録) https://oboe.yurura-life.com

どれも無料で、登録なし。書いた内容は端末の中にだけ保存されます。

■ おわりに

完璧に準備して、開き忘れる。 わたしは、そういう人間です。たぶん、これからも時々やります。

でも、次の受診の支度は、もう帳面の中でそろって待っています。 覚えられない時は、その場で開けば、それでいい。

だからいまは、安心しています。

同じような朝を知っている、あなたへ。 忘れた日のことは、責めなくて大丈夫。夕方から、次の準備を始めればいいのです。

ゆるら