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退職後、「休んでいい」と自分に言えるまで半年かかった話

2026年3月29日

退職後、「休んでいい」と自分に言えるまで半年かかった話

最初の一週間、なぜか落ち着かなかった

退職した翌朝のことを、今でもよく覚えています。

目が覚めたのは、いつもと同じ5時半。

カーテンの向こうに、やわらかい朝の光。

「あ、もう急がなくていいんだ」

そう思ったはずなのに、気づいたら布団の中でソワソワしていました。

何かしなきゃ。何か役に立たなきゃ。

長年染み付いた「動き続ける習慣」は、退職したからといってすぐに消えるものじゃないんですよね。

「ゆっくりする」ことへの、謎の罪悪感

退職して最初の一ヶ月、私はずっと何かに追われているような感覚がありました。

家事をちゃんとやらなきゃ。

こんなにのんびりしていていいのかな。

誰も責めていないのに、自分で自分を責めていた。

ずっとひとりで頑張ってきた分、 自分にやさしくすることが、 少し苦手でした。

あとから知ったのですが、これって「燃え尽き症候群」や「退職ブルー」という名前がついているくらい、よくあることなんだそうです。

「休んでいる自分」を許せない感覚。

長く働いてきた人ほど、陥りやすいらしい。

**変わったきっかけは、娘の一言だった **

退職から二ヶ月が経ったころ、娘がうちに遊びに来ました。

一緒にお茶を飲みながら、なんとなく「最近どう?」という話になって。

私が「なんか落ち着かなくて…」とこぼしたら、娘がこう言ったんです。

「お母さん、ずっと頑張ってきたんやから、ゆっくりしてていいねん」

たったそれだけの言葉なのに、なぜか目頭が熱くなってしまいました。

誰かに「いいよ」と言ってもらうのを、ずっと待っていたのかもしれない。

自分で自分に許可を出せなくて、ずっとどこかで「誰かに認めてもらいたかった」のだと気づいた瞬間でした。

「何もしない午前中」を、はじめて楽しめた日

娘の言葉から少し経った、晴れた平日の朝のこと。

コーヒーを淹れて、ベッドに腰掛けて、 ただぼーっと窓の外を見ていました。

鳥の声が聞こえる。

雲がゆっくり動いている。

風で木の葉が揺れている。 何十年も働いていたのに、こういう朝があったことを全然知らなかった。

「あ、これでいいんだ」

そう思えた瞬間、肩からふっと力が抜けた気がしました。

**今の私が大切にしていること **

あれから半年。

今の私の朝は、こんな感じです。

起きたいときに起きる。

好きなものを飲みながら、何も考えない時間を持つ。

天気がよければ、散歩に出る。

それだけ。

以前の私が見たら「もったいない」と思うかもしれない。

でも今の私には、これがとても豊かに感じられます。

「ゆっくりする」って、実はとても練習がいること。

頑張ってきた人ほど、時間がかかるかもしれない。

でも大丈夫。

焦らなくていい。

誰かに証明しなくていい。

あなたはもう、十分頑張ってきたんだから。

もし今、同じように感じている方がいたら、 そのままで大丈夫です。